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従来のFRPバスボートの製造工程と最新工法

従来FRPバスボート製造工法

ベクサスボートを製造する上で進化した製造工程を取り入れたバスボートと前項で掲載しましたが、従来のバスボートを製作するにあたりハンドレイアップやスプレーアップ法という、モールドにグラス繊維のクロスやマットを乗せ、硬化剤を混合したポリエステル樹脂を刷毛やローラーを使い脱泡しながら塗布と積層を繰り返し行い硬化させるていく方法でハルラミネーションされ製作されていますが、作業はほぼ手作業となり作業者の個人差や製品むらはどうしても否めません、ハンドレイアップ法にはメス型だけで製品を作成する方法と、メスとオス型の両方でプレスするコールドプレス法などがありますが、その母材にカーボンを使用した成型品のことを一般的にウェットカーボンと呼ばれ、ボートを造る素材に使用されれば軽さや強度を出すためには有効となりますが、材料費に現実味がなく対費用効果では致命的となりコストの比較的安価なグラス繊維が大半のボートに使用されます。

カーボン製とグラス製ボートとの比較

ベクサスボートはカーボン製素材で製作されたボートではないのですが、少し気になり素材比重を調べて算出してみました。カーボン、グラスファイバー + 樹脂の比重比率は約1.19倍でカーボンが軽く同体積質量で1000ｋｇのグラスファイバー製のボートを同一の製造工程で造られた場合ウェットカーボンでは、約160ｋｇもの軽量化となるようです。

ロッドもボート同じ強化プラスティック製

因みにボートとは少しかけ離れますが、繊維質素材では最軽量最高強度クラスを誇る炭素繊維CFRPでカーボンプリプレグという熱硬化型のエポキシ樹脂を浸透させた炭素繊維で織り込んだクロスシートでの中間材料を型などで成形しオートクレーブ（炉）で加熱硬化させるドライカーボンと呼ばれる成形方法で円錐状のマンドレル型に巻き付けて成形するシートワインディング法という製法によりフィッシングロッドなどは製造されていますが、上記の同じ材質のカーボン製品でもドライカーボンとウェットカーボンでは繊維に対する樹脂の浸透密度や種類、硬化方法の違いによりウェットカーボンよりも更に強固な強度とFRP製品の約1/3と軽量な製品で仕上げることが可能となります。

従来工法と最新近来工法との比較

少し話が逸脱してしまいましたが、ヴェクサスボートの製造工程ではハンドレイアップやコールドプレス工法とは大きく異なりバキュームインフュージョンと呼ばれるオス型の代替となるバッキングフィルムを使用してフィルムとモールド内の空気を真空状態にし最適な量の樹脂を負圧でファイバー内に吸いこませることにより製品に対し均一に樹脂を浸透さる事が可能なバスボートの製造では新しい成形法の技術が採用されていますが、従来のハンドレイアップ工法と比較して最適な気温や気圧が一定となる場所で製造するにあたり、計算された樹脂量を高密度にファイバー内に浸透させることが可能なバキュームインフュージョン真空成形では格段に強い強度と軽量化が期待でき+製品むらのない均一なボートを製造することが可能となり双方を高次元で両立することのできる現在注目されている工法がヴェクサスボートには取り入れられているのです。

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