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ベクサスボート浮力

ベクサスボートVX20とエビンルードG2 250馬力とのコンビネーションでの係留時や停泊時の船体姿勢は、後方重心のスタンヘビーな状態は感じられず、エビンルードG2 250馬力が軽量だからということなのか多少浮力が強い様には感じられたが、今後さらに重量のある船外機に換装した際や船舶検査証の定員変更を余儀なくさせる可能性も少なく、琵琶湖では特有の大きな波でのボート停泊時における追い波や走行中からの急停止による後方からの入水が起こるバックウォッシュ回避能力、多少の荒天時での風上側や向かってくるうねり等への追い波方向へ舵を切り仕方なく行わなければならない後進方向転換が必要な状況下においても十分な船体が浮かぶ為の根本要件をクリアーし不必要な入水抑止に対応できる基本的要素が備わっています。

ベクサスボート静止安定性

VXシリーズ設計開発時の一部における必然的に考慮されたであろう船体浮遊姿勢の入念な計算と重量物である燃料タンクの配置位置はベクサス社での実況見分を経ることにより決定された結果であることが想像できますが、フィッシングボートとして不可欠なフィッシングシーン等に置いても水平状態に近い浮遊姿勢で船上での釣りには最適な浮遊バランスを保っており波浪中において、船体各部が受ける浮力が絶えず変化することにより船体動揺が起こるのですが、横面方向から受ける波風での応力による左右に振られる際のローリング抑止力や同様の状況下での前方からの応力によるピッチング時からの復原性も高く今回の試乗に際しては特に重要視していなかったが更に付け加えるとすればステムが左右に回転運動するヨーイングに関して船底の強いVハル形状により抑止することが予想でき、いわゆる静止安定性に長けたボートというのが印象的でしたが、浮力の高いボートやデッキ位置の高い船体にありがちな静止安定性の欠如は感じられずむしろバスボートトップクラスのフィッシュアビリティーを約束してくれるはずです。